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2007年4月18日 (水)

医者が足りない!

Photo_98 医師不足が深刻化しているというニュースが、テレビ等で頻繁に取り上げられるようになりました。

その中で一番問題視されているのは、昨年4月に始まった医師研修制度改革のこと。

即ち、これまでの研修医は各大学に所属して、そこから各地の病院へ派遣されるのが一般的でした。そこで、中には医師が極端に少ない無医村のような地域へ出向くケースもあって、これが、ある意味地方の病院の医師不足を補っていました。 ところが医師研修制度改革によって、研修医と病院側のマッチングで研修先が決まるようになり、研修医の希望が中央の有名病院に集中して、大学に籍を置いて研修を受ける医師が減る結果になりました。 なぜなら、研修医にとっては給料が高く、早くから戦力と見なされるケースが多い有名病院の方が魅力的だからです。

そして、その結果、地方の大学病院は人手不足となり、大学が医局の医師不足を補うために、病院へ派遣していた医師を引き上げるケースが増えて、これが地方の病院の医師不足に拍車をかける一因となっているといいます。

しかし、Kidsは、このようなことは予め想定できる事柄だと思います。

研修医と言えば、これまで大学の医局では「丁稚奉公」的に使われ、医師としての仕事に加え、先輩医師の学会準備など雑用もしなけらばならず、しかも、給料など待遇面でも一般病院に劣っていたと聞きます。

医師とて、条件の良いやりがいのある職場を求めるのは至極当然です。 特に、若い医師にとって、地方の、あるいは人手が十分でない病院で、夜勤や当直勤務、深夜呼び出しは日常茶飯事、夜勤明けで次の日に長時間勤務することも珍しくはない状況は耐えられないでしょう。 このことは、勤務医の自殺率が他の職業と比べて高いという統計からも明らかです。 また、若い医師にとって魅力のある病院とは、豊富な症例数、充実した研修体制、専門医の資格取得が可能であること、責任ある仕事を任せてもらえることなどが考えられます。

このことについては、「研修医が早くから実地経験を積むのは良いことのようだが、言い換えれば研修を十分に受けていない医師が第一線に立つ可能性があるということ。これまでは大学から派遣してきたので、教授は研修医に対して責任を負う必要があった。大学でしっかりと教育してから市中病院に送り出してきたし、何かとバックアップもできた。ところが今の研修医はそういう『後ろ盾』がない。不測の事態が起きたときに、どうなるかを考えると恐ろしい」という反論もありますが、その『後ろ盾』についてはどうでしょう? 大学病院は、教育機関でありながら、専門医を育成するための研修プログラムを整備していないところも多いと聞きます。 そうした点では、これまで、医師の臨床能力を育てる努力を怠っていた面もあると思うのですが。。

さて、こうして部外者が評論家めいたことを語るのは簡単です。 しかし、実際は、特に地方の病院で、内科、小児科、産婦人科の医師を確保するのが至難の業で、休診、病棟閉鎖などが加速度的に広がっているといいます。 また、Kidsの周辺をみても、内科、小児科の病院は、医師の高齢化に伴って廃業する病院も少なくなく、ことは急を要します。

そこで、ここは思い切って、新研修制度は旧に戻し、専門医の研修プログラムの整備、ならびに勤務時間等、医師用の労働基準を定めることを提言したいと思います。

「絵に描いた餅」かなとも思いつつ・・・ どうかな?

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