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2009年2月22日 (日)

ヘルシーカンパニー

Mental_disorder 先日、大庭さよ先生のセミナーに行ってきました。

セミナーのテーマは <健康な組織づくりのためのメンタルヘルスマネジメント> ということで、企業人事担当者向けのセミナーだったのですが、臨床心理士として神田東クリニック・産業精神保健研究所で多数の実例を見ておられることから、統計にはない生のお話しを伺うことができ、なかなか有意義なセミナーでした。

特に、企業にとって「今なぜメンタルヘルス?」というときに、大方の捉え方は  ①コンプライアンスの観点から ②リスクマネジメント(リーガルリスク)の観点から ③企業の社会的責任(レピュテーションリスク)の観点から ④経営戦略の観点から というのが殆どだと思われますが、企業の多くが「リスク対応」に追われる中で、メンタルヘルスは「心の健康を保つこと」として、〔健康―不健康?―病気〕 と様々な段階で連続体で考えるべきだと先生は言われます。 即ち、健康の定義は 「完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病または病弱の存在しないことではない」 からです。

そのためには3つのコンセプトがあります。 1)予防(1次予防、二次予防、三次予防) 2)自己効力感:「出来そう」 「やってみよう」 3)組織サポート:「組織から大事にされていること」 がそれです。

一次予防とは、病気にならないように環境を整備することで、二次予防は、こころの不健康が悪くならないように予防すること、又、三次予防とは、復職支援および復職後の再発予防をいいます。

自己効力感とは、自分が適切な行動をうまくできるかどうかの予測をいい、能力とリンクして、ロールモデルや成功体験の積み重ね、組織の承認のもと絶えず変化するものです。

そして、組織サポート! これは、組織がメンバーの組織に対する貢献をどれぐらい尊重し、メンバーの安寧をどれくらい気遣っているのかの程度で測ります。 即ち、組織の公平性や受容、精神的に何ら脅かされないという信頼感に基づくものです。

ところが、ほんの一握りの企業を除いて、今日の会社はメンタル不調・不安を、忌むべきもの、除外するものとの発想から抜けきれず、個人の健康と企業の収益性を結びつけ、経営管理と健康管理を統合的に捉える視点がありません。

健全な企業文化を持つヘルシーカンパニーでは、企業の収益は個人の活力が効果的に発揮できるかに係るため、「ストレスの少ない職場環境の開発」と同時に、「ストレスマネジメントの上手い人材を開発」できるような職場環境を創造する経営方針や健康教育を実施しています。

つまり、結果としての業績の向上と個人の健康・幸福はイコールである との理念があるということです。

そこをいくと、Kidsの会社などは、パワハラ等で年間400人~500人が退職し、内定取消しさえしないものの、エントリー者に対して、途中で面接はしても採用はしない方針に切り替えるなど人権無視の経営方針で、増してやメンタル不調者などは、「出来れば、勝手に辞めて欲しい」ことを公言するなど、ヘルシーカンパニーの理念とは真っ向から対立しています。

やれやれ、いい加減、転職したいけど・・・ 今の社会状況じゃあ・・・  難しいんだろうなぁ!

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2009年2月15日 (日)

少年メリケンサック

Photo <少年メリケンサック>を見てきました!

公開初日とあって混雑を想定し、昨日の夕方、先駆けて座席指定券をもらっておいたのですが、午前中(第1回目)の上演とあってそれほど込み合うこともなく、ゆっくりと見ることができました。

どんな映画かは、こちらの公式サイトで見ていただくこととして

www.meriken-movie.jp

紛れもないクドカンもの、そして、宮崎あおいチャンのはまり役。 面白かったです。

何よりも彼女が役を楽しんで演じているのが伝わってきて、他の役者たちを完全に食っていました。 他では佐藤浩市も頑張っていましたが、それでも、これは彼女あっての映画ですね。

しかし、今さら言うのも可笑しいくらいですが、スゴイ女優さんです。

「EUREKA(ユリイカ)」や続編の「SAD VACATION」のようなシリアス物、「好きだ」「ただ、君を愛してる」のような恋愛物、その中間でかなりシリアス寄りの「初恋」、さらに「NANA」のような青春物、そして、昨年の大河ドラマ「篤姫」では重厚な役もこなせることを実証したし、「パコダテ人」や「ラブドカン」、そして今回の「少年メリケンサック」のようなコミカルな役はお手の物、この年令の役者さんにこれ以上望むのは無理というほどの大活躍は、皆さんご承知のとおりです。

個人的には、北海道文化放送の30周年記念特別番組の3話物「ノースポイント ポートタウン」が好きですが、これは、舞台が北海道という身びいきがあるので、その話はちょっと横に置いておきます。

正に今旬な女優さんですね。

ところで、映画と言えば、来週には「TEAM NACS FILMS N43」。 TEAM NACSに関しては、その後、舞台「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム」東京公演を立て続けに見に行く予定にしています。

www.teamnacs.com

ちなみに、TEAM NACSをご存じない方に少々説明させていただくと、最近テレビ等で活躍が見られるようになった大泉洋が所属する演劇ユニットです。

この演劇ユニットには、他にも安田顕、森崎博之、戸次重幸、音尾琢真と、これからの飛躍が大いに期待されるメンバーが揃っていて、北海道フリークのKidsの大のお気に入りです。

やはり売れているだけあって、平均点の高いのが大泉洋であることは明らかですが、個人的には安田顕に尋常でない個性の魅力を感じています。 彼も結構、単独でテレビ・映画等に出ていますので、興味のある方は検索してみてください。

さて、ここで、Kidsが好む宮崎あおいチャン、TEAM NACSに共通する魅力を考えてみました。

そして思いついたのが、それぞれに勿論まったく個性は違うものの、どちらも今の時代に真に少なくなった「あざとさ」のない「ひたむきさ」を持っているというか、不器用なほどに真剣に対象に熱中するマインドがあるという点

多分、Kidsは、その辺に清々しさを覚えるのでしょう。

しかし、その「ひたむきさ」を維持するのに、現代ほど困難な時期はありません。 でも、だからこそ、今の気持ちを失わずに頑張って欲しいものです。

両者の今後益々のご活躍、ご発展をお祈りいたします。

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2009年2月 7日 (土)

差別

Photo 「コロンブスのアメリカ大陸発見!」

いきなり "なんなんだ!" と思われるでしょうが、皆さんはこの表現に違和感を感じますか?

Kidsは "どうして?" と思ったのですが、実はこれ、差別表現なんだそうです。

つまり、この表現は、ヨーロッパ人の視点で発信されている。 しかし、当時、既にアメリカ大陸に住み暮らしていた、いわばネイティブアメリカンの立場で言えば、決して「発見」でも「新大陸」でもないわけです。

しかも、この言い方には、明らかに「発見者」としてのコロンブスへの賞賛や敬意が含まれていますが、ネイティブアメリカンにとってのコロンブスは侵略者であり、彼らから生まれた土地を奪って僅かな「居住区」に追いやった略奪者、なんで歴史上の偉大な人物に列せられるのか。 従って、今の教科書では「コロンブスのアメリカ大陸到達」と記載されているようです。

確かにそう言われれば、「差別」に違いありません。

こうした私たちが普段何気なく使っている身近な表現には、実は、非常に多くの「差別」が存在します。

例えば、「ジプシー生活」という表現。 住まいを転々として彷徨う流浪の民に類する意味で使われますが、「ジプシー」も現代では定住生活を営むのがほとんどで、差別・偏見を廃する意味から、国際的には「ロマ」と呼ばれています。

他にもいろいろありますね。 身の回りにも沢山あります。

日常的に 「女のくせに」「女々(めめ)しい」「女だてらに」 とか言ったりしますが(この頃はセクハラ問題もあって面と向かって言うことは少なくなりました)、これは、良かれ悪しかれ、日本社会が相変わらず男性優位のシステムで機能していることによる弊害からきている「差別」でしょう。 実は、男の方がよほど「女々しく」「タフでもない」のですが(笑)

そういえば、ここ3内閣続けて 「日本は単一民族」 なんて言って物議を醸し出した大臣がいました。 そして、こういう「事件」が起こるたびに、こういう人たちに限って "そんなつもりで言ったんじゃない!" とか "差別するつもりはなかった!" とか弁解します。もしかしたら本当にそうだったのかも知れません。 ただし、それは発言者の視点で言えばそうかもしれないということ。 しかし、言われた側にとっては堪りません。そんな軽い話ではないわけです。

とは言っても、Kidsは、「差別」についてそんなに過敏になる必要もないと考えます。 前述の「先生方」が "表現の自由" と反論するのを弁護するつもりはさらさらありませんが、<日常会話に使えない言葉はない> と思うからです。

ただし、こうしたことは必要だと考えます。

1)次の事柄に関する言葉や表現に出会ったら、まず立ち止まる

①身体の名称に関する言葉 ②身体の症状や特徴を表す言葉 ③心身の病気や症状を表す言葉 ④職業、身分に関する言葉 ⑤民族、人権に関する言葉 ⑥性、年齢に関する言葉 ⑦地域、国名に関する言葉

2)それらの言葉の前後の文脈や流れを見て、以下のチェックをする。

①マイナスのイメージの比喩、例えになっていないか。 ②断定的表現や比較表現になっていないか。 ③見下す表現や価値観の偏った表現になっていないか。 ④発信者の目的や意図はどうか。

3)さらにこれらの言葉が発信されたときの影響を考えて

①責任の所在を明らかにする。 ②(媒体の)影響の大きさを考える

4)最後に相手の立場になって考えてみる。

最後とはいっても、究極のはなし、4)ができれば、全てがストレスなく収まると信じています。

特に、国や企業等、集団の立場でものを言うとき、上位者である人ほど相手の心を思いやる「個の自律」がもっともっと求められるべきでしょう。

そういう意味では、残念ながら、私たちはまだ「人権」を学んでない。 景気回復は重大問題ですが、成熟した「大人」になるには他にも課題は山積しています。

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